HonKitとは、旧GitBook1をforkして開発されているMarkDownナレッジツールです。 HonKitを使うことでMarkDownベースのドキュメントサイトを簡単に生成することができます。

ファイル構造

HonKitは以下のようなファイル構造になっているMarkDownファイルをレンダリングしてサイトにする。

article
├── README.md
├── SUMMARY.md
├── Deno
│   ├── deno_tui使い方メモ.md
│   └── README.md
├── Denoハンズオン
|   ├── README.md
│   ├── Denoの環境構築.md
│   ├── Denoハンズオン.md
│   ├── Denoハンズオン例題.md
│   └── 簡単TypeScript入門.md
└── VRCメモ
    ├── README.md
    ├── img
    └── Tolass_custom.md

主なルールは、

  • ディレクトリごとにカテゴライズされている
  • それぞれのディレクトリには必ずREADME.mdが存在する
  • SUMMARY.mdでサイト構造を定義する

の3つ。非常にシンプルになっている。また、このディレクトリ構図はGitHub上で各ディレクトリを見た際に、README.mdがトップとして表示される。 宣伝ではあるが、拙作のwikitoolでも活用することができる。

3つ目のSUMMARY.mdはサイドバーに表示されるリンクを定義するもので、これを正しく設定しないと記事のリンクが表示されずアクセス出来ないので気をつける。 ただとてつもなく面倒なので、後述するようにSUMMARY.mdを自動生成するプラグインを導入するのがオススメ。

セットアップ

npmプロジェクトをセットアップ

  • npm init HonKitプロジェクトを作成
  • npx honkit init HonKitをプレビューする。http://localhost:4000で見ることができる。
  • npx honkit serve HonKitをビルドする。ビルド成果物は_bookディレクトリに格納されています。
  • npx honkit build

ビルド

前述の通り、HonKitで作成されたサイトはビルドしてGitHub Pagesなどに静的サイトとしてホストできる。 しかし、何故か任意のディレクトリに出力することが出来ないので、自分はbuild.shというスクリプトを作成してビルド処理を実行している。スクリプトは以下の通り

#! /usr/bin/env bash

rm -r ./docs
npx honkit build
mv _book ./docs

設定

HonKitはプロジェクト内にあるbook.jsonというファイルを読み込むので、そこに設定を記述することでHonKitの挙動を制御出来る。 以下は自分のHonKitの設定。特に難しいものは無いけれど、簡単な説明も添えておく。

{
  "title": "Note",
  "author": "Comamoca",
  "root": "./article",
  "language": "ja",
  "plugins": [
    "honkit-plugin-mermaid",
    "summary"
  ]
}
  • title ドキュメントサイトのタイトル
  • author ドキュメントを作成した人を指定する
  • root ドキュメントのルートになるディレクトリを指定する
  • language サイトの言語を設定する
  • plugins 読み込むプラグインを指定する。詳しくはプラグインを参照。

プラグイン

HonKitのプラグインは単一のnpmパッケージになっている。 また、HonKitはGitBookをforkしているので、GitBookのプラグインをそのまま読み込むことが出来る

プラグインのセットアップ手順は以下の通り

  • npm install プラグイン名のパッケージ名 book.jsonを作成して、以下のように記述する。
    {
    "plugins": [
      "プラグイン名",
    ]
    }
    
    プラグイン名はプラグインのパッケージ名と異なっていることが多いので、READMEなどを読んでよく確認する。

自分は以下のプラグインを使っている。

  • honkit-plugin-mermaid HonKitにmermaidのレンダリング機能を追加する
  • gitbook-plugin-summary SUMMARY.mdを自動生成する
1. 現在最新版は非公開になり、GitBookはクラウドベースのサービスになっています。

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